絶景!苗木城~巨岩に築かれた城

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城・歴史series2

今回ご紹介するのは、岐阜県中津川市にある苗木城です。
中津川市を流れる木曾川の右岸に高くそびえる山に築かれた山城です。
山城といっても、建物は現存しておらず、国指定史跡に指定されている城跡になります。
その特徴としては、自然の地形を有効に生かして築かれており、一度で複数の石垣が分かりやすく並んでる城です。
巨岩を取り込んだ石垣はまさに圧巻です。
そして、山頂本丸の天守閣跡に設けられた展望台からの景色も最高なんです。
木曾川や恵那山などの山々が一望できて、まるで登山の登頂達成感のような気分も味わえます。
僕は昼間に行きましたが、秋から冬の寒暖差のある早朝には、雲海が広がる幻想的な景色を楽しめるようです。後で知ったのですが、日本の城ベストランキングの絶景山城部門第1位や続日本百名城にも選ばれているらしいですよ。

城というと、やはり立派な天守閣がある城を誰もが想像すると思いますが、ここはなんだか雰囲気が違います。
天守閣などの建物が残っていなくても、充分満足できるんです。
もちろん、巨石の迫力と展望台からの大パノラマ風景がお勧めなのは間違いありませんが、時間が当時のまま止まっているような、独特な雰囲気があるんです。
道中見上げる本丸付近には木々が無く、広く見渡せるので、当時の苗木城の雰囲気を想像しやすいです。
実際にはそこに建物が無いにもかかわらず、当時の建物や人々の行き交う姿が見えてくるような気がして、何度も足を止めて心躍らせてしまいました。
「何を言っているんだ」と自分の言葉に恥ずかしくなりますが、行けばわかります!
自分の肌で感じてみてください。
そして、ぜひ皆さんの感想も教えてくださいね!

苗木城跡への案内看板

苗木城の天守展望台までは、麓の苗木遠山史料館から歩いて15分程度で行ける距離です。

苗木城天守閣跡

しばらく歩くと、苗木城の天守展望台が遠くに見えてきます。
天守の山と空のバランスがとれた景色に目を奪われるはずです。

大矢倉

途中で、苗木城最大の櫓跡(大矢倉)を見られます。
自然の巨石の上に人工の石垣が積んであります。

巨岩重

大門から二の丸方向に進むと、巨岩重がよく見えます。

本丸を見上げる

大門から上がり、本丸跡へ向かいます。

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山頂の「苗木城本丸跡」に到着です。天守閣跡には展望台が設けられています。
おもしろいことに、山頂はフリーワイファイ(FREE Wi-Fi)が完備されていました!

展望台からの眺め(恵那山・中津川市街地)

木曽川を天然の堀とした苗木城の本丸は、巨岩重なる岩山である高森山の頂上部(432m)一帯にあり、眼下の木曽川から約170mの比高差があります。
ここからの眺望はすばらしく、正面にはかつての中山道中津川宿場町の街並みとその背後に恵那山(2191m)が一際高く聳えています。
右側は根ノ上高原がある保古山(969m)に連なり、左側には木曽山系の山並みと東山道の神坂峠を望むことができます。

展望台からの眺め

モトブログ関連の記事もありますので興味がある方はぜひご覧ください👇

天守閣跡の展望台

当時の天守閣が、大きな岩を利用して建てられていたことがよくわかります。

展望台(天守閣)の基礎

展望台は、天守の柱があった穴を再利用して建てられています。岩を少し削った穴に柱を立て、建物を作ったのが懸け造りという手法です。

展望台から下を眺める

下を眺めると、なかなかスリリングです。柱がずれ落ちないかドキドキ。

展望台の下には、今にも転がり落ちそうな大きな「馬洗い岩」があります。
戦の最中、馬を岩に乗せて「水なら馬を洗うほどある!」」という逸話で有名な岩です。
落ちてきたら間違いなくせんべいです。

白蓮の詩

城あとに やかたも人も いまなくて かたるは何ぞ 山鳥の声

白蓮

馬荒い岩のすぐ近くに、柳原白蓮がこの苗木城に残した「苗木城址」という詩が刻まれています。(白蓮は2014年の朝ドラ「花子とアン」の主人公のモデルです。)

主だった箇所だけをざっとご紹介しましたが、実際にはこの他にも高森神社、足軽長屋跡や黙想の顔、大矢倉の裏側や牢屋跡の奥の大岩など、マニアを唸らせる箇所が沢山あります。
四十八曲がりを降りると矢穴跡や弁慶が割ったと言われる弁慶岩もあります。
そして、苗木遠山史料館は中世・戦国時代から明治初期に至る、苗木領の歴史的な文化遺産を保存・公開しており、苗木城の復元模型も展示してあります。
時間がある方はぜひゆっくりと巡ってくださいね。

山城の雰囲気や眺望を楽しみたい方、城マニアの方など、色々な方に自信を持ってお勧めできる場所だと思います。
ただし、歩く距離は短いですが、石畳や起伏のある道、階段など自然の地形がそのままとなっておりバリアフリーではないので、ご高齢の方は気を付けてくださいね。

苗木城情報

車の方は「苗木城跡第一駐車場」または「苗木遠山史料館」に車を停めて歩いて向かうことができます。どちらも無料で利用できます。苗木城跡第一駐車場から天守展望台までは徒歩10分、史料館からでも徒歩15分程度で行けますよ。
トイレは、苗木遠山史料館と城跡に入場後、徒歩5分程の場所にもあります
苗木城跡はいつでも見学可能ですが、天災や修復により一部制限がかかる場合があるようです。
下記の中津川観光情報サイトを確認してから出掛けましょう。
また、冬期に行かれる方は、凍結や積雪に十分ご注意ください。

アクセス
名古屋方面から

中央自動車・中津川IC→国道19号を国道257号へ向かって北東→城山大橋経由、看板を右折(所要時間約10分)※カーナビは『苗木遠山史料館』を設定してください。
アクセス
下呂方面から
国道41号線南下→国道256号および257号経由→城山病院を越えて、交差点を左折(所要時間約1時間)※カーナビは『苗木遠山史料館』を設定してください。
バスJR中津川駅前より『北恵那交通バス』をご利用ください 
乗り場・・1レーン
路線・・付知峡線 「付知峡倉屋温泉」行き または 「加子母総合事務所」行き
下車・・「苗木」(中津川駅前より6つ目のバス停)
乗車時間・・約12分、バス停より徒歩約20分
料金・・400円
※春と秋の期間限定で、中津川駅から苗木城跡までの直行バスを運行していますが、2020年は全便運行休止でした。
中津川観光情報サイト(苗木城跡)苗木城跡|観光スポット|中津川市観光情報サイト (city.nakatsugawa.gifu.jp)

苗木遠山史料館情報

苗木遠山史料館 住所岐阜県中津川市苗木2897-2
苗木遠山史料館 TEL☎0573-66-8181 
開館時間9時30分から17時00分まで(入館は16時30分まで)
休館日毎週月曜日(月曜日が祝日等にあたる場合はその翌日)、12月27日~1月5日
入館料一般 330円 / 団体(10名以上)270円 / 中学生以下 無料
補足休館日にもトイレ等の無料スペースを一部開放。
開放時間 9時30分から15時30分(冬季の12月、1月、2月は開放無し)

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